〜講演概要〜
 多くの金属材料は高圧水素ガス雰囲気で劣化することが知られている。 安全な水素社会を築くためには、適切な材料の選定が必要となる。 現在の基準は、高圧水素雰囲気において劣化し難い材料を使用している。 これは材料が劣化する場合には、設備等の設計方法、検査方法を全て作り直さなければならないが、 材料が劣化しなければ現行の技術基準を参考にすることが出来るという考えに基づいている。 我が国の本格的な高圧水素雰囲気における材料研究は2003年ごろから開始された。 ここでは、高圧ガスの自主保安の観点から材料評価の移り変わり等について紹介する。